このところ思い付いて,鉄道ピクトリアル誌の中央線・青梅線・南武線が過去に特集された号を,参考になる記事はないかと買って読んでいます.もちろん古本での入手で,いずれも数百円で入手出来ますから,気楽に買うことが出来ます.ひととおり買い揃えたのかなと思っていましたが,1986年 8月号も "<特集>中央線" だったことが判った & 安く買えるものがあったので今回購入.
今号の特集は,中央線の路線自体の歴史にポイントが置かれていて,どんな車両がいつ・どこを走っていたのかに興味のある私にとって,残念ながら余り役に立ちませんでした.その中で唯一,団臨ではありますが,20系客車が EF64 牽引で走ったことがある (1985/1/25) ことが判ったのは小さいけれど驚きでした.12系・14系・20系・24系と客車も多くの形式が中央線を走っているのですね.
さて,特集の中で,旧国研究の大家による記事があり,下河原線についてこんな記述がありました:
当時の競馬事業は国策とあって大いに奨励され,17・18年頃には大変な混みようで,新宿発の電車は赤線の入った特殊往復切符を持った人でないと乗せてもらえなかった.私も珍しい切符は欲しいし乗りたくもあり,学生ながら無理して乗ったところ,まわりの人々から白い眼で見られ全く生きた心地がせず,ノンストップの快走を楽しむとどころでなかった思い出がある.
── 鉄道ピクトリアル 1986年8月号 (No.467),<特集>中央線,中央線よもやま話,49-53p
はて,この記述,つい最近読んだような... はい,以前買った,中央快速特集だった 1996年 3月号にもこんな記載がありました.
昭和15年からは新宿発8:50〜11:55の間の10〜20分毎に発車し,券面に赤線が1条入った「特殊乗車券」所持者でなければ乗せて貰えず,この乗車券は発車30分前から新宿駅青梅口のみで発売,運賃は往復1円であった.
この臨電は中野−国分寺間ノンストップで東京競馬場前まで走る当時としては急行運転の最たるもので,私も学生の身ながら乗ったのはよが,まわりから白い眼で見られ,乗った心地がしなかったのを覚えている.── 鉄道ピクトリアル 1996年3月号 (No.618),<特集>中央快速,101系登場までの中央快速,41-47p
私はバックナンバーをまとめ買いしているので 2か月前のことなのでより気になってしまうだけで,実際には 10年の月日が経ってから発行された雑誌での出来事です.とはいえ,客観的・歴史的な事実であればともかく,本筋から少し離れたこの手の個人的な経験について同じ雑誌で繰り返し書くというのもどうかと思いますね...
今回の支出額 ¥600
今回の買い物
- 鉄道ピクトリアル 1986年8月号 (第36巻第8号 通巻467号) ¥600