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2019年01月08日 (2)

開館40周年特別展 青梅線開通120周年 図録

開館40周年特別展 青梅線開通120周年 図録2014年秋,青梅市郷土博物館が「青梅線開通 120周年」という特別展を実施していたことをたまたま知りました.この特別展の図録も発行されていたようです (定価 ¥1,500).増刷するほどの人気だったようで,当然ながら既に売り切れています.ヤフオク!などで探してみましたが,割高な価格で出しているものしかなく,読めないままでいました.
ふだん活用していないと思い付かないもので,青梅線沿線に住んでいるのだからと検索してみたら,あっさり (^_^; 住んでいる市の図書館でも持っており,借りることも可能でした.まずは図書館,という発想にならないのはヤバいな... 当然ながら青梅市の図書館だと,分館含め相当数所蔵しているようです.

ヤフオク!で買うとしてもまずは内容を確認してからと思い,早速借りて来ました.私が知りたかった新性能電車以降の運行記録については,「Ⅺ 戦後の青梅線」という章のうち,「8 電車の新性能化」節 (98〜99p) でわずか十数行触れられているだけでした.……よく考えると,そりゃそうか,これは「図録」であって「記念誌」ではなかったですね,いやはや.101系・103系・201系・E233 系の具体的な運行開始・終了日を,博物館が出している資料で確定させたかったのですけれどね.

しかしながら,「青梅線年表」の 107p には,

西暦 元号 事  項
2007平成1911 5E233系電車運用開始

とありますが,各種資料や JR 東日本八王子支社の 2006/12/1 付プレスリリースを見ても,2016/12/26 の誤りなことは明らかです.うーむ,博物館の刊行物とはいえ,いまいちですな.博物館の展示ですから資料が中心となるのは考えてみれば当然で,私が期待した 101系・103系・201系の色々な写真がたくさん展示されている訳もなく,図録も同じでした.そういう目的のためにプレミア価格で買うほどのものでは残念ながらありません.

開館40周年特別展 青梅線開通120周年 図録鉄道とは関係ないことで面白かったのは,「砂利運送後払運賃報告書」なる大正 12年の書類.

一般的に,戦前までは日本語を横組みしたとき右書き (右から左へ) し,戦後になって現在のような左書きになった,と理解されていることが多いかと思います.私もそう思っていました.父親の実家の,戦前に作られた墓には家名が横書きになっている部分があり,「道鉄」のように右書きになっています.小学生のころそれを見てびっくりした覚えがあります.が,最近,当時のそうした文字は「右 (横) 書き」したのではなく,単に 1文字ずつ「縦書き」しただけだと知りました.すなわち,横書きという概念はなく,縦書きで 1文字書いただけでスペースが尽きてしまったので次の行,すなわちその左に移っただけ,なんだそうです.すなわち,戦前は縦書きだけが (主に) 存在し,日本語の横書きは存在しなかった,という訳です.
ところがこの資料,「後拂報告書」とか「小作驛」「大正12年1月29日」など,すべて左書きです.大正時代ですから縦書きでもよいと思うのですがなぜか横書き.数字がたくさん書かれる書類ですから,右書きはありえません.当然,左書きなんです.こんな風に当時は,左書き・(実質的な) 右書きが混在していたのですね.というか,この書類のように横書きは今と同じ右書き,通常は縦書きで,看板のような横長のものは縦書きの延長としてたまたま右書きに見える状態,だったのですね.

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