なぜか (?) 3日連続で本の話題です.今回,こんな本を買いました.正確には,「下」を先に買ったのですが,これだけでは役立たないことが判明してしまったため,やむなく「中」も購入.合計 ¥2,160 の投資です.
昨夏,立川駅を通過したシキ801B2 を撮影したので,「立川駅を通過する車両は揃える原則」(^_^; に従い,探していたマイクロエースの A8574 国鉄(JR貨物) シキ800形大物車+ヨ8000形車掌車 3両セットを今年になってやっと買うことが出来ました.
そのときによく判らなかったのが形式.果たしてこの大物車はシキ800 なのか,801なのか? あるいは 801B2 なのか? 800+B2 (梁)+C (梁) なのか? 疑問が深まるばかりでした.その後,こんな本が出ていることを知り,シキ800・801 は下巻に収録されていることが判りましたので,下巻を購入しました.げっ,¥1,080 もするのにオールカラーでもなくわずか 55ページしかないぺらぺらな本なのかよ(;´Д`)
しかも,読み進めてみても (って,読みたいシキ800・801 に関するのはわずか 4ページしかなくてあっという間に読み終わってしまう訳ですが...),肝心の C梁装着状態について触れられておらず,消化不良のままです.うーむ... ダメじゃん.ふと,巻末の索引を見ると「シキ800」の中に「シキ800C 中46」の文字が.は? 何でシキ80[01]B[12]・810 が下巻で,800C だけ中巻なんでしょう... 悪意ある編集としか思えません (´・ω・`)
いやさ,C 梁を付けたシキ800 は「分割落とし込み式」で,B 梁だけの場合は「吊掛式」で違う分類となって,分類ごとに巻立てしてるってのは判るんだけどさ... わずか ¥2,500 (3,240) でオールカラー 218ページの "E233 Detail File 2018 Winter" を見習ってよって感じです.こっちは商業誌なのに.
仕方なく,中巻も買いましたとさ... 全品送料無料の楽天ブックスがあってよかったわ...
で,やっと全貌が判りました.結論としては,梁を含めて形式となるようで,私が買った Nゲージはシキ800 で,B2梁が付属していましたから,「シキ800B2」.B2梁には C梁を付けることが出来ますが,その状態は「シキ800C」.C梁には「シキ800C」という標記板が取り付けられています.B2梁部分に付いている「シキ800B2」の標記板は裏返すと,真っ黒 (何も書いていない) な状態になるようになっているので,シキ800C として運用する場合はこれらは裏返しておくということです.
しかしなぜか,シキ801 の場合は C梁はこうした扱いは受けず,B2梁+C梁を取り付けたときでもシキ801C とはならず,「シキ801B2」のままとのこと.外見上は 'シキ801B2C' とでも言うべき存在なのでしょうが...
という訳で,以前掲載した C梁を装着した上の画像のような状態の場合,シキ800 の場合はシキ801B2 ではなく「シキ800C」となりますから,B2梁上にある「シキ800B2」と記された標記板は '裏返す' 必要があります.このため,MicroAce A8574 には,この標記板を裏返した状態を再現するための真っ黒なシールも付属していました.このシールの意味がやっと判りました... (^_^;
これがシキ801 だとすると,C梁には標記板がないため,再現出来ない (あるいはこの標記部分を隠す必要がある) という訳ですね.
C梁がないのは下の画像の状態で,これが「シキ800B2」ですが,この場合はこのままで問題ありません.これが仮にシキ801 だとしても,車番が違うだけで「シキ801B2」ですから大した違いはありませんね.
シキ800 には既に B1梁は存在しておらず,シキ801 にのみある B1梁を B2梁と付け替えることが出来ますが,この場合は「シキ801B1」になるだけですね.マイクロエース A8574 には残念ながら B1梁は付属していません.
なお,B1梁・B2梁いずれも使わないということは構造上出来ないので,「シキ800」とか「シキ801」という状態は存在しないということになります.これらをまとめると,以下のとおりとなるはずです.あぁ〜すっきりしたぁっ!!
(いやぁ,このためだけに ¥2,160 もかけた訳で...)
型式 | 製造 廃車 |
B1梁 | B2梁 | B2+C梁 | ||
- | 継手1 | 継手2 | ||||
(全長) | 25,920mm | 25,800mm | 33,550mm | |||
(最大荷重) | 155t | 130t | 150t | 160t | 140t | |
シキ800 | 1973 - |
シキ800B1 (廃車) (B1梁はシキ801へ) |
シキ800B2 | シキ800C | ||
シキ801 | 1974 - |
シキ801B1 (B1梁はシキ801から) |
シキ801B2 (B2梁はシキ810から) |
シキ801B2 ('シキ801C' 相当) |
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シキ810 | 1996 2009 |
- | シキ810B2 (廃車) (B2梁はシキ801へ) |
- |
それにしても中巻の表紙,すごいなぁ... シキ280B2 だそうですが,いったいどうやって撮ったのだろう? この本で一番スゴい写真はこれかも :-)
ところでこの『大物車のすべて』,2007年とわずか 12年前の出版ですが,「所有者は東芝物流KKで」などと,'株式会社' のことを KK と表記しています.いやぁ,こんな表記,死語かと思っていました.久しぶりに見ました.今の若い人には通じないのではないかな (40年くらい前,父親 (1945年生まれ) が自分の勤め先を書くのに使っているのを見た記憶がフラッシュバックしました).この本の著者,吉岡心平氏は 1954年生まれとのことですが,ぎりぎり 'KK世代' なのでしょうか,ちょっと不思議です.
今回の支出額 ¥2,160
今回の買い物
- RM LIBRARY 92 大物車のすべて (中) ¥1,080
- RM LIBRARY 93 大物車のすべて (下) ¥1,080