毎週金曜日は入線の日.ですが,明日は勤労感謝の日でお休みゆえ,木曜日の本日,嫁さん実家に置いているレイアウトルームに足を運ぶことが出来ました.
本日は,103系が一挙入線です.
青梅線・南武線を走っていた車両に何があったかを『鉄道ピクトリアル』誌のバックナンバーで調べたら,青梅線には京浜東北線からの転属でのスカイブルー,山手線からのウグイス,総武緩行線からのカナリアイエロー,さらには常磐緩行線のエメラルドグリーンに至るまで,全色 (?) 走っていて,しかも混結されていたことすらあったことが判りました.南武線も同様に,オレンジバーミリオン・ウグイス・エメラルドグリーンがあったようです.
別に,そんな編成を再現しなければならない必然性はない訳ですが (^_^; 何と言いますか,つい... という感じですね.おあつらえ向きに,KATO の旧製品,10-361〜365 として出ていた 103系の 4両セットが入手出来てしまいましたので.
これらを探している間に,"JR 103系通勤電車(山手線おもしろ電車)セット" がヤフオク!で ¥15,000 くらいで落札されていました.こちらは比較的最近の製品ですから,それにした方がよかったのかどうか,迷うところです.
でもこのセットは先頭車が 2両 (スカイブルーとウグイス) しか入っていませんし,各色 2両ずつですし... 高運転台車・冷房車というのは私にとってポイントが高いですし,TOMIX なのに車番も印刷済みというのはいいのですが.
一方,今回入手したのは 4両セットが 4セットで合計 16両.1両あたりわずか ¥884 で,鉄道模型ショップのジャンク箱に入っているものより確実に安いと思われます (というか,ジャンク箱を何度か確認しましたが,これだけの両数を集められるのはいつになることやら... という感じで現実的ではありませんし,1両 ¥1,000 を切ることもない感じです).
で,届いてみて初めて気付きました.これ,前照灯/尾灯が点灯しないんですね(;´Д`)
既に KATO 10-312 新103系 オレンジ 4両セットを持っているので,今回,中央線色のオレンジパーミリオンの 10-362 だけは買いませんでした.10-311〜10-315 で既に 103系高運転台車があるのに,違うバリエーションの低運転台車とはいえ何ですぐにまた 103系を製品化したのだろうとは思っていたのですが... まさか,品番が新しいこれが廉価版だったとは思いもよりませんでした.
台車はスナップオン式,集電シューすら付いておらず室内灯を入れることも出来ない (って,入れませんが...) 本当に簡易な作りですね.お前,鉄コレかよ? という... ま,でもきちんと動力も付いていますし,このお値段ならいいですかね... 各色混成の編成を再現して走らせるときは,10-312 のオレンジを先頭車に持って来れば前照灯は点灯するのでオッケー,です (苦笑).
さて,いつものように入線前整備です.まずはカプラーから.当然にアーノルドカプラーですので,KATO カプラー密連形A に交換.これ,先頭車にもダミーカプラーではなく,ご丁寧にもアーノルドカプラーが装備されているんですよね.とりあえず密連形A にしておきましたが,ジャンパー線が延びていて間抜けです.どうするかな...
手持ちの TN カプラーか,Assy パーツで買った 165系用のカプラーを無理矢理接着して取り付けるのがよさそうですが,いずれも高価な部品をこんなところに使うのもなんだかな感がありますね.お手軽には,ジャンパ線を切ってしまうことですかね.カーブでカプラーが振れて変ですが.
幌は,ボディ色で塗装されてしまっていますが幌っぽい出っ張りが表現されており,そこにさらに幌を付けるといまいちな感じになりそうなのと,どうせ走らせませんから (^_^; 今回は省略することにしました.16両・24個の幌を装着するのはかなり面倒ですし...
動力は,20年以上前の製品にもかかわらず何の問題もなく,するすると走りました.音も静かだし,スローも効きます.これらは分解清掃の必要はなさそうです.
この製品の金型を使ってその後,「KOKUDEN シリーズ」なんてのを KATO は出していたんですね.... (そちらは 3両セットですが)
これが廉価版というのは知っていましたが,まさかその元がこの 10-36[1-5] だとは思いもよらなかった...
気を取り直して,いつの場所に順番に並べて撮影です.
ついでに,KATO 10-312 も引っ張り出して来て,山手線おもしろ電車よろしく全色並べてみました.豪華 4M6T です.同じ時期の製品で揃っているため,4M でもきちんと走りました (^_^;
って,これを買った本来の目的は,南武線・青梅線での混色編成を再現するためだったのでした... 混色編成は転入直後の暫定的なものだったこともあって,記録が網羅的に残っている訳ではなく,実際にどんな編成がいつからいつまで運用されていたのかの全貌は判りません.
調べた範囲では唯一,Asian Railway Plaza というサイトが,南武線を走った 3色編成を紹介していて,3編成だけですが,車番含めた記録を掲載していました.また,こちらのサイト (サイト名不明) でも 103系列車編 南武線というページに綺麗な 3色の編成の写真が 1編成だけですがこちらも車番を含め出ていました.
出典 |
←川崎 立川→ |
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クモハ103 Mc |
モハ102 M' |
サハ103 T |
モハ103 M |
モハ102 M' |
クハ103 Tc |
link
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153 |
759 |
319 |
475 |
582 |
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152 |
760 |
319 |
475 |
509 |
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55 |
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766 |
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509 |
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154 |
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321 |
477 |
510 |
さすがに,6両しかない南武線で,4色混色というのはなかったようですね... なお,京浜東北線色のスカイブルーは青梅線にはありましたが,南武線には入っていなかったようです.
これを見ると,編成は固定的なものではなく,ユニットごとに頻繁に入れ換えられていたようですね.
一方,青梅線については,そのものズバリの混色編成というサイト内の青梅・五日市線103系・1980年代 #5 というページで「オレンジ・緑・水色」の 3色で構成された 6両編成が紹介されているのですが,残念ながら,画像からはどういった色構成だったのかの肝心の情報が読み取れず... なお,「緑」というのはウグイスではなくエメラルドグリーンのようです.いずれにせよ,青梅線にも 3色混色編成があったのは間違いなさそうです.
また,鳳車輛製造のサイト内に,これまたそのものズバリの「混色編成の記録」というページがあるのですが,残念ながら青梅線・南武線の 3色以上の編成は掲載されていませんでした.
これを調べていて,もうひとつ困ったことが判明してしまいました.10-361〜10-365 は 4両セットで,こうなっています:
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クモハ103 Mc |
モハ102 M' |
サハ103 T |
クハ103 Tc |
南武線の 6両編成を再現するには M のモハ103 が足りません.むむ,どうすれば... ま,そのうち考えましょう (^_^;
撮影: 1981年ごろ
東京駅 2番線
撮影: 1983.03.06
御嶽〜東川井(信) 間
実車画像です.1981年ごろに東京駅と,1983年の春に青梅線で撮影したもの.当時は特急形へ興味が集中していましたので,通勤形はほとんど撮影しておらず,いまいちな写りのものしかありませんでした.
2枚目は,青梅線の御嶽駅付近に ED16 を撮影に行ったときの 1枚です.私は 101系・103系の区別がきちんと付かないのですが (^_^; これらは 2枚とも 103系で間違いないですよね...
それにしても,この 2枚に限らず,おしなべて発色がよくないのが残念なところです.
さてこれらの製品は上に書いたように廉価版ですから,前面方向幕は印刷されていないのはもちろん,シールさえ付いていません (その意味では鉄コレ以下ですね).そこで,以前買った,ペンギンモデルのシールを気分を出すために貼ってみました.若干スケールが合わないんですが... かつ,買ったシールは中央線用なので,「奥多摩」がないのがちょっと痛い.なぜか「特別快速奥多摩」はあったので,代わりにそれを.……たぶん,時代考証を無視していますが,まぁいいや.
ここまでの支出額 ¥1,746,226
今回の買い物
- KATO 10-361 103系 一般形ブルー 4両セット ¥3,148
- KATO 10-363 103系 一般形ウグイス 4両セット ¥4,208
- KATO 10-364 103系 一般形カナリア 4両セット ¥3,637
- KATO 10-365 103系 一般形エメラルドグリーン 4両セット ¥3,148